ガンダム動物園とは?事件や名言、リアルファイト、ps4まで解説

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皆さんは、普段どのくらいゲームをするだろうか。スマートフォンを使ってのゲームが主流になった今、通勤中やちょっとしたスキマ時間などにゲームをして過ごす方も多いのではないだろうか。

一人でゲームをしていたり、友人と集まって楽しくプレイをしている場合などでは、ゲームはとても平和なツールである。しかし、対戦ゲームとなると話は別である。対戦の結果によっては感情的になるプレイヤーもおり、それがエスカレートして事件に発展する場合まである。

今回は、そんな対戦ゲームの中でも特に荒れやすいとされるゲーム、通称「ガンダム動物園」について解説を行こなっていく。

ガンダム動物園とは

『機動戦士ガンダムvs』シリーズとは

なぜ『ガンダム動物園』と呼ばれるのか

ps4版におけるガンダム動物園

ガンダム動物園から生まれた名言

ガンダム動物園で有名なウッキー

『ガンダム動物園』でおきたリアルファイト

2019年にガンダム動物園で起こってしまった事件

総括

 

 

 

ガンダム動物園とは

ガンダム動物園とは、主にゲームセンターに置いているアーケードゲームである、『機動戦士ガンダムvs』シリーズのプレイヤーに向けて作られた言葉である。そのゲームの特性上、負けてしまった場合に筐体を蹴るなどのモラルのない行動を取る、プレイをしている最中に奇声をあげるなど、プレイをしていない人が傍からみると、さながら動物園のように見えることからこの名前がつけられた。

この行動がエスカレートして事件にまで発展した例もあるが、まずこの『機動戦士ガンダムvs』シリーズについて解説をしていく。

『機動戦士ガンダムvs』シリーズとは

『機動戦士ガンダムvs』とは、バンダイナムコエンターテイメントより発売されているアーケードゲームであり、全国多くのゲームセンターにて稼働している。

数あるガンダムシリーズに登場する機体の中から自分の好きな機体を選び、全国のプレイヤーと対戦をすることができるゲームであり、使用できる機体の多さやその奥深いゲーム性から、現在でも人気の高いゲームである。

主にゲームセンターに設置されているアーケードゲームのため、イメージとしては『ストリートファイター』や『太鼓の達人』などが近いだろう。

基本的にはプレイヤー同士で対戦を行っていくゲームであり、その点は他のアーケードゲームとも変わりはないが、『機動戦士ガンダムvs』シリーズだけが動物園と揶揄される理由は、独自に採用しているチーム制にある。

『機動戦士ガンダムvs』シリーズにおける対戦は、一対一の対戦ではなく基本的に2対2のチーム戦で行われる。その際のチームが、店内でプレイしている他のプレイヤーとランダムにマッチングされて決まることになるが、このチーム編成がトラブルの原因にもなっている。

なぜ「ガンダム動物園」と呼ばれるのか

チームで戦闘を行うという特性から、例えば自分が強かったとしても味方のプレイが上手くなければ足を引っ張られることになり、そのせいで敗北するということも起こる。そのことが原因で敗北した際に、アーケードゲームの筐体を叩きつけるなどのモラルのない行為が頻発し、問題となることがある。また、筐体に当たるだけならまだいいが、足を引っ張った味方プレイヤーに対して暴言を吐いたり、ひどい場合であれば暴力沙汰に発展するなど、度々事件にもなっている。

また、暴力沙汰にはならないまでも、ゲームをプレイ中に奇声をあげるプレイヤーがおり、他のゲームをプレイしている人からすれば奇妙な光景だろう。味方プレイヤーに対しての暴言を大声で吐くなどの行為も同様に問題視されている。

現在ではゲームセンターでゲームをしながらタバコを吸うことができる店舗は少なくなったが、タバコを吸うことができていた頃は灰皿を筐体に向かって投げつけるといった行為も横行した。そのことに対する対応として、灰皿を撤去する店舗も増え、現在のゲームセンターにおける禁煙に一役買ったという一面もあるだろう。

二対二で戦闘を行うというゲームシステムは他にない非常に面白いものであり、アーケードゲームはガンダムの一人勝ちであるとまで言われる一方で、一部のモラルのないプレイヤーの行動が問題視されている。このことが、『ガンダム動物園』と言われる所以である。

このことに対してゲームセンター側も大声で奇声を発するプレイヤーに対して注意喚起を行うなどして対策をしているが、モラルの低いプレイヤーが多すぎて対応が追いついていないということが現実である。ゲームセンター側が苦慮していることがうかがえる。

ps4版におけるガンダム動物園

前述の通り、『機動戦士ガンダムvs』シリーズは、基本的にはゲームセンターでプレイをするアーケードゲームである。しかし、その人気の高さからプレイステーション4にて家庭版ソフトも発売されており、こちらでも一部のプレイヤーの民度の低さがうかがえる。

家庭版のソフトでは、ゲームセンターのように顔を合わせて対面でゲームをするわけではないため、暴力沙汰に発展するようなことはない。しかし、ゲーム内に実装されているチャット機能を使い、文字によって暴言を吐くという行為がよく見られる。

また、暴言を吐くまでいかなくとも、一緒にチームを組んだ味方プレイヤーに対して負けた場合であっても「助かりました」「流石です」といったチャットを連続で送りつける煽りプレイといったことも横行した。

このことが、家庭版における『ガンダム動物園』とも言われている。

ガンダム動物園から生まれた名言

上記のように、家庭版ソフトで任意のチャットを送る機能があることや、ゲームセンターであげられた奇声の中から生まれた名言も存在する。その名言をいくつか紹介する。

初心者はこのゲームやめろ!雑魚!!

この名言は、家庭版において初心者が操作を練習するためのモードである「初心者部屋」にて送られたチャットである。初心者が練習をするための部屋で初心者はやめろという暴言は、なんとも支離滅裂な発現である。

助かりました!

一見、なんの問題もない挨拶文にも見えるが、問題はこの文章が送られてきた状況である。対戦に敗北した際に、「助かりました」というチャットを連続で送りつける、いわゆる煽りプレイである。家庭版ソフトでは、あまりに直接的な罵倒の表現は送ることができないよう制限されているが、このような制限の目をすり抜けるような形で煽りプレイを行うケースもあるため規制のしようがない。

当たってないだろ!!

ゲームセンターにて発せられた奇声である。ゲームをしているプレイヤーは敵からの攻撃を避けたつもりでいたが、攻撃が当たったという判定をされたのであろう。そのことに対して怒り、このような言葉を大声で発したのである。他のゲームをしているプレイヤーが驚くのも無理はない。

お前の頭はハッピーセットか

家庭版にて送られてきたチャットであるが、もはやどのような意図で発言しているのかも分からない。しかし、実際にゲームをプレイしているとこのような罵倒もよく送られてくる。

ガンダム動物園で有名なウッキー

このように、様々な奇声や暴言チャットなども多く、一部のプレイヤーのモラルの低さがうかがえる『機動戦士ガンダムvs』シリーズであるが、その奇声の中でも最も有名なものが「ウッキー」である。

2017年にニコニコ動画にて公開された動画であるが、その年が申年であったことからプレイをしながら「ウッキー!!」「今年は申年!!」などと奇声を発しながらプレイをするものである。

再生回数も多く、傍から見ている分には面白い動画であるが、実際にゲームセンターに行った際にこのようなプレイヤーがいると考えると、動物園と言われていることも理解できる。youtubeにアップされている動画のURLを記載しておくので、興味のある方はぜひ御覧いただきたい。

『ガンダム動物園』でおきたリアルファイト

ここまで、奇声をあげたり暴言を吐いたりといったモラルの低いプレイヤーを紹介してきたが、それだけであればまだ可愛い方である。ガンダム動物園においては、足を引っ張ってしまった味方プレイヤーを殴ってしまうといったリアルファイトも珍しくない。

また、『機動戦士ガンダムvs』シリーズは基本的には1プレイ100円で遊ぶことができるが、味方プレイヤーのせいで負けたとそのプレイヤーに100円を請求するといったものまで横行した。

傷害事件や強盗事件として取り扱われる事例もあり、楽しく遊ぶことが目的であるはずのゲームで、このような事件が起こってしまうことは悲しいことである。

2019年にガンダム動物園で起こってしまった事件

リアルファイトだけで終わるのであればまだいいが、最も悲しい事件が2019年に起こってしまう。埼玉県で起こった事件であるが、相手のせいで負けたということに腹を立てて味方プレイヤーを殴り、死傷させてしまうという事件が起こった。

殺人事件にまで発展してしまうと、もはや取り返しがつかない。

総括

「ガンダム動物園」とは、アーケードゲーム『機動戦士ガンダムvs』シリーズにおいてプレイ中に奇声を発する、暴言を吐くと言った一部モラルのないプレイヤーを、まるで動物園のようだと揶揄してつけられた呼称である。

2対2でチームを組んで対戦を行うというゲームシステムから、味方のせいで負けたと自分の非を認めず、このような暴言を吐くといった行為に及ぶプレイヤーも多い。

また、ps4にて発売された家庭用ゲームソフトにおいてもチャット機能を使って相手に暴言を吐くなど、モラルのない行為が横行した。

暴言を吐くだけならばまだいいが、リアルファイトに発展する場合も少なくない。足を引っ張ってしまった味方プレイヤーに対して暴力を振るう、負けてしまった分のプレイ料金を無理やり請求するなど警察沙汰になるケースも度々ある。傷害事件や強盗事件にまで発展するケースがあり問題視されている。

過去には、リアルファイトがエスカレートしてしまい殺人事件にまで発展したケースもあり、プレイヤーのモラルが求められるゲームである。

 

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