皆さんは、アニメ『ポケットモンスター』をご覧になったことはあるだろうか。世界的に有名なゲームをアニメ化したもので、世界的にも人気の高い作品なので、見たことがある方も多いだろう。
そんなアニメ『ポケットモンスター』であるが、主人公のサトシが使うポケモンといえば何を思い浮かべるだろうか。やはり世界一有名なポケモンであるピカチュウだろうか。それとも、人気投票でピカチュウを抑えて一位になったこともあるゲッコウガだろうか。
そんなポケモンたちに並んで、人気の高いポケモンがリザードンである。アニメにおいて、サトシも昔このリザードンを連れて旅をしていた時期があり、リザードンが主役の回も多い。今回は、そんなリザードン回の中でも特に人気の高い「リザードンのたに!またあうひまで!!」について解説をしていく。
弱いリザードンなんていらないとは
サトシとリザードンの出会い
リザードへの進化による反抗期
リザードンへの進化
リザードンへの進化とその後の関係性
「弱いリザードンなんていらない」サトシの真意とは
アニメポケモン「弱いリザードンなんていらない」は何話?
リザードンと別れた後の活躍
「弱いリザードンなんていらない」個体値
弱いリザードンなんていらないの画像
総括
弱いリザードンなんていらないとは
「弱いリザードンなんていらない」とは、アニメにおいて主人公のサトシがリザードンに対して放った一言である。セリフだけ切り取ると、サトシの心無い一言のように感じるが実際にはそのようなことはなく非常に感動的なシーンである。
そのシーンを解説するにあたり、まずはサトシとリザードンの関係性から解説をしていく。
サトシとリザードンの出会い
サトシとリザードンとの関係は、リザードンがヒトカゲだった頃まで遡る。サトシのヒトカゲは、もともとはダイスケという別のトレーナーのポケモンであった。そのダイスケに、弱いヒトカゲはいらないと捨てられたところをサトシが発見したことが、サトシとヒトカゲの出会いである。
ヒトカゲはダイスケに「待っていろ」と言われ、ダイスケが帰るのをひたすらに待っていたがダイスケが帰ってくることはなかった。それでも尻尾の炎が消えて死にそうになるまで待ち続けるヒトカゲをみたサトシが献身的に介抱をし、最後には友情が芽生えてサトシと一緒に旅をすることになったのである。
これが、サトシとリザードンの一番最初の出会いである。ちなみに、このあとダイスケは帰ってきたがダイスケの高慢な態度に嫌気がさし、ヒトカゲの意思でかえんほうしゃを放ちダイスケに攻撃している。自らの意思でダイスケではなくサトシと一緒にいくことを選んだのである。
リザードへの進化による反抗期
順調に旅を続けるサトシとヒトカゲであったが、ヒトカゲが経験を積み、リザードに進化したことから状況は一変することになる。リザードに進化した途端、反抗期が始まったのである。
サトシのトレーナーとしてのレベルが足りなかったということが原因であるが、リザードになにか指示をしても言うことを聞かず、昼寝をはじめてしまうという描写もあった。
ここから、リザードンの長い反抗期が始まることになる。
リザードンへの進化
リザードに進化して反抗期に入り、そのプライドも高くなったリザードであるが、リザードンに進化するタイミングはすぐに訪れる。リザードに進化した直後、たまたま近くにいたプテラから空を飛べないことを馬鹿にされ、その怒りからリザードンに進化したのである。そのため、リザードでいた時間は本当に短いものである。
リザードンに進化しても反抗期は終わることなく、ポケモンバトルにおいてもサトシの言うことを聞くことはなかった。
リザードンへの進化とその後の関係性
言うことを聞かなくなったリザードンであるが、リザードンが自分より弱いと判断した相手には戦うことすらしなくなってしまった。カツラのブーバーなど、リザードン自信をやる気にさせる相手であれば真面目に戦うこともあるが、このようなリザードンの扱いにサトシも苦慮することになる。
リザードンのやる気を出させるような相手の時にリザードンを上手く煽り戦闘でも使っていたサトシであったが、セキエイリーグでリザードンの戦意喪失によって敗北をしてから公式戦でリザードンを使うことはなくなった。
リザードンがサトシを信頼し、再び言うことになるのはオレンジ諸島編でのことである。オレンジ諸島でヒデというトレーナーとバトルを行い、ヒデが使うニョロボンに刃が立たずれいとうビームで氷漬けにされてしまう。リザードンにとって、真面目に戦闘をして初めての敗北であったが氷漬けにされたリザードンの氷を溶かすため、徹夜で献身的に介抱をするサトシの姿を見て、リザードンは再びサトシを信頼することになる。
このことをきっかけに長い反抗期が終わり、サトシのパーティのエースとして活躍することになる。リザードンに進化をしたのがアニメの第45話。そしてこの反抗期が終わったのが106話であることから、実に61話の間にも渡って言うことを聞かなかったのである。現実の時間軸で考えると1年以上の間言うことを聞かない期間があったため、どれだけ長い反抗期であったかがうかがえる。
「弱いリザードンなんていらない」サトシの真意とは
「弱いリザードンなんていらない」という有名なセリフであるが、これはどのような状況でサトシが放った言葉なのかを解説する。
場面は、サトシたちが旅の途中で偶然立ち寄った「リザフィックバレー」という場所での出来事である。リザフィックバレーとは、いわばリザードンの修行場。沢山のリザードンとリザードン使いのジークというトレーナーが共同生活を行い、一緒に修行をしながら強くなろうという場である。
この頃のリザードンは反抗期も終わり、他のトレーナーとのバトルでも負け無しのエースであったことから、サトシ、リザードンともに強には絶対の自信を持っていた。
もちろんこのリザフィックバレーの中でも自分のリザードンが一番強いはずだとバトルを挑むも、リザフィックバレーの中で一番おとなしいというメスのリザードンにも勝つことができなかった。また、他のリザードンは当たり前に人を乗せて空を飛ぶことができるが、サトシのリザードンはサトシを乗せて飛ぶことができなかった。これらのことから、サトシもリザードンも自分自身の力の無さを実感することになる。
強くなりたいと願うリザードンと、その願いを汲み取ったサトシ。リザフィックバレーに残り、修行して強くなることがリザードンのためであると考え、谷から我が子を突き落とすような思いではなったのがこの名言である。
「俺としては、お前なんかいらない。弱いリザードンなんていらない。」
もちろんサトシは、本気でリザードンのことをいらないと思って放った言葉ではない。サトシも辛かったが、これがリザードンにとって一番いい決断であると信じ、泣く泣く放った言葉である。この言葉は、長いポケモンの歴史の中でも屈指の名言としてファンの間で語り継がれている。
このあとサトシは、リザードンと強くなったらまた会おうと約束をし、涙を流しながら走り去っていく。この数年後に、サトシとリザードンは実際に強くなって再会することになる。
アニメポケモン「弱いリザードンなんていらない」は何話?
この弱いリザードンなんていらないという名台詞は、無印版「ポケットモンスター」第136話、「リザードンのたに!またあうひまで!!」で聞くことができる。
人気の高い話であり、また見たいという声も非常に多かった為、ポケモンの公式Youtubeでも視聴することができる。URLを記載しておくので、気になる方はぜひ視聴してみてほしい。
涙なしには見られない感動回である。
リザードンと別れた後の活躍
強くなってからまた会おうと約束をしたサトシとリザードンであるが、この後も度々リザードンが登場することになる。最も有名であるリザードンの活躍シーンは、劇場版ポケットモンスター『エンテイ 結晶塔の帝王』でのシーンである。
サトシがピンチに陥った際、間一髪のところでリザードンが助けに来たのである。リザフィックバレーでの出来事の後であったため、強くなってからの再会ということになる。この再開は、ファンの間でも人気が高い名シーンである。
「弱いリザードンなんていらない」個体値
「弱いリザードンなんていらない」という言葉をもじってできた言葉「個体値の低いリザードンなんていらない」という言葉がある。
個体値とは、ゲーム対戦において重要な要素でありポケモン一匹ずつに割り振られた隠しステータスのようなものである。ポケモン対戦を本格的に行うプレイヤーのほとんどがこの個体値が最大になるようにポケモンを育成する。このことを「厳選」と呼ぶが、この厳選を行う際に生まれた言葉が「個体値低いリザードンなんていらない」というものである。
サトシの名言を上手くもじった言葉であり、ネット上で一時話題になったが、この言葉を生み出したプレイヤーは個体値の高い強いリザードンを育成したかったのであろう。
弱いリザードンなんていらないの画像
ここまで説明したように、「弱いリザードンなんていらない」というセリフは非常に人気のあるセリフであるため、画像やイラストも数多く存在する。
公式の画像であれば、ポケモンの公式Twitterなどでも見ることができるため興味のある方はぜひ御覧いただきたい。
弱いリザードンなんていらない
口ではこう言っていますが…
サトシの背中が色んなことを語ってますね😭#アニポケセレクション ハンカチの準備はいいですか❓☟https://t.co/jTI6zv7vvL pic.twitter.com/SurM3G9l3Y— 【公式】ポケモン情報局 (@poke_times) December 4, 2020
総括
「弱いリザードンなんていらない」とは、アニメ「ポケットモンスター」においてサトシがリザードンに対して放った感動の名セリフである。
元々は他のトレーナーに捨てられていたところを一緒に旅するようになったサトシとヒトカゲ。そこからリザードンに進化をして長い反抗期を過ごすことになるが、それも乗り越えて絆を深めあったサトシとリザードン。そんな関係性であったからこそ、リザードンの強くなりたいという思いを汲み取ってサトシが断腸の思いで言い放った言葉である。
強くなってからまた会おうと約束をし、劇場版などでは実際に再会を果たすことになるが、どれもファンの間で根強い人気を誇る名場面である。
アニメ「ポケットモンスター」の135話に収録されているエピソードであり、ポケモン公式You Tubeでも見ることができるため、興味のある方はぜひ見てみてほしい。
「個体値の低いリザードンなんていらない」など、ここから派生した言葉も話題になるほどの名言である。ポケモンのアニメの長い歴史の中でも屈指の人気シーンである。