ガッシュ アンサートーカーはチート?意味やSS、実在まで解説

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皆さんは、難しい問題に直面した際にはどうすればその問題が解決できるのか熟考を重ねるだろう。どうすれば解決できるのか、そう自分自身で出した問に即座に答えを出すことができれば。そのようなことを考えたことはないだろうか。

2003年から2008年までの間に週刊少年サンデーにて連載をしていた『金色のガッシュ』には、そのような問に瞬時に答えを出すことができる「アンサートーカー」という能力が登場する。

作中、もとい全漫画作品の中でも非常に強力な能力であるが、今回はその「アンサートーカー」について解説をしていく。

・アンサートーカーとは

・金色のガッシュとは

・ガッシュにおけるアンサートーカー

・アンサートーカーの意味

・英語におけるアンサートーカー

・アンサートーカーはチート?戦闘における使い方

・アンサートーカーの発現方法

・夢によるアンサートーカーの消失

・修行後のアンサートーカー

・アンサートーカーのss:ハーメルン

・アンサートーカーは実在するのか

・総括

 

アンサートーカーとは

アンサートーカーは、『金色のガッシュに』に登場する能力であり物語の終盤では鍵となる力でもある。作品については20年近く前の作品であるため、簡単に作品について触れておく。

金色のガッシュとは

金色のガッシュは、1000年に一度開かれる魔界の王様を決める戦いを描いた物語である。100名の魔界の子供が人間とパートナーを組み、最後の一人になるまで戦うといったストーリーであり、現在は続編にあたる『金色のガッシュ2』も連載されている。

アニメ版『金色のガッシュ・ベル』の主題歌であるカサブタは名曲であるため是非聴いてほしい。

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ガッシュにおけるアンサートーカー

アンサートーカーは、主人公ガッシュ・ベルのパートナー高峰清麿およびガッシュの双子の兄ゼオン・ベルのパートナーデュフォーが使用する能力である。

作品の終盤にあたるファウード編で初登場し、その後最終章となるクリアノート編においても重要な役割を果たした。

アンサートーカーの意味

アンサートーカーは、漢字で表記をするなら「答えを出す者」。頭の中で自分自身に問いかけたことの答えが瞬時に頭に浮かぶという能力である。例えば、まだ歴史的に解明ができていない古代文字の読み方を自分自身に問いかければ、その読み方が瞬時に頭に浮かぶといった具合である。

現実に置き換えるのであれば、例えばテストの答えなども一瞬で頭に浮かぶということであり、非常に便利かつ誰もが欲しがる能力ではないだろうか。

作中でも「超能力みたいなもの」と表現されており、その利便性が伺える。

英語におけるアンサートーカー

余談であるが『金色のガッシュ』には英語版も存在しており、英語版のタイトルは『Zarch bell!!』である。その中でもアンサートーカーの能力は登場しているが、その際の英語表記は「ANSWER TALKER」である。

アンサートーカーはチート?戦闘における使い方

金色のガッシュはいわゆるバトル漫画であり、その戦闘描写も魅力の一つである。戦闘においてもこのアンサートーカーは非常に活躍する能力であるが、ファウード編での初登場時には「強すぎる」「チート能力だ」といった読者の声も非常に多かった。

主人公ガッシュ・ベルの兄であるゼオンが言うには、戦闘においてのアンサートーカーとは

動きを予測、予知するのではなく、「どうすればよけられるのか?」「どうすれば攻撃を当てられるのか?」その答えを瞬時に出せる能力である。

つまり、この能力があればこちらの攻撃が外れることはなく、また相手の攻撃が当たることもないということである。作中では、敵であるゼオンのパートナーであるデュフォーもまたアンサートーカーの力を持っていたため互角に戦うことができたが、作品の序盤で登場していようものならば完全にチート能力である。

また、清麿がアンサートーカーの能力を発現させたのと同時にガッシュが新しい呪文をいくつか習得した。テオ・ザケルやバオウ・クロウ・ディスグルクなど、これまでに一度も発動させたことのない呪文であったが、清麿ははじめからその呪文の効果を知っていたかのように術を発動させた。このことも、アンサートーカーの能力によって呪文の効果を自問し、呪文の効果という答えを知っていたためにできた芸当である。

ちなみに、アンサートーカーの能力を持ったもの同士が戦った場合は、より優れた答えを出し続けたほうが勝つ。また、あまりに強すぎる能力であったため、作品の最終章であるクリアノート編では倒す為の答えが存在しない強敵が登場するなどのインフレも引き起こした。

アンサートーカーの発現方法

高峰清麿は、最初からこのアンサートーカーの能力を持っていた訳ではない。ファウード編にて、リオウという魔物と戦闘を行った際に瀕死になるほどの重症を負った。心臓が止まり、一度は死んだ高峰清麿であったがガッシュの賢明な呼びかけによって死地から蘇ったのである。

蘇った後にこのアンサートーカーの能力が発現したが、作中のデュフォーの説明によると「一度死んだものが復活した時、奇跡の力を得る。そんな例は歴史上いくつか存在する。」とのことである。

また、ガッシュの兄であるゼオンのパートナー、デュフォーの場合は発現方法が少し違う。デュフォーの場合は生まれ持ってこの能力を持っており、その能力を気味悪がった親によって研究機関に引き渡された。その研究機関によってアンサートーカーの能力を安定させるための訓練が行われ、能力の習得に至った。

訓練をしっかりと受けている分、デュフォーのアンサートーカーとしての能力は清麿を上回っており、ファウード編の最終盤で清麿は「お前のアンサートーカーとしての力は本当に不安定だな」と指摘されている。クリアノート編では清麿のアンサートーカーとしての力を安定させるための特訓をデュフォーが指導していることからも、能力はデュフォーの方が一枚上手と言えるであろう。

ちなみに、デュフォーは訓練において研究機関に出された問題の答えをひたすら出していくという訓練を行っていたが、その際に出した答えは戦争の兵器開発に利用され、そのことによって多くの死者を出した。

夢によるアンサートーカーの消失

先述したように、アンサートーカーは作中屈指のチート能力であり、あまりに協力すぎるため清麿は一時的にその力を没収された。

ファウード編後、清麿は図書館で考古学の資料を読み漁り、歴史的に解明がされていない文字の読み方について、その答えを出していた。しかし、これまで能力を持っていなかった者が訓練もなしに急にアンサートーカーの力を使用し続けるにはあまりに脳への負担が大きく、その日見た夢をきっかけに清麿はアンサートーカーの能力を失うことになる。作中でも屈指の人気ギャグ回「アホのビンタ」である。

この回では、カフカ・サンビームやレイラ、ビクトリームといった人気キャラが、愉快な格好をしながら次々と清麿に向かって「アホのビンタ」をお見舞いするという回である。作中屈指の渋いキャラであるブラゴでさえも「ブラゴ大将軍」というキャラに扮して全力でギャグを披露することから、ファンの間でも人気の高い回である。

この「アホのビンタ」の夢を見たことをきっかけに、清麿はアンサートーカーの力を失うことになる。

その後、アシュロンや作中のラスボスであるクリアノートとの戦闘でピンチに陥った際に一時的にアンサートーカーの力を取り戻すことはあったが、安定して能力を扱えるようになったのは先述したデュフォーとの修行後である。

修行後のアンサートーカー

前述した「アホのビンタ」の後清麿のアンサートーカーの能力は消失することになるが、デュフォーとの修行後に能力を取り戻し、安定して力を使えるようになる。デュフォーが清麿の修行を導くことができたのは、アンサートーカーの能力によって「どうすれば清麿が安定して能力を使えるか」という問いの答えを知っていたからである。

修業によってアンサートーカーの能力を取り戻した清麿であったが、ラスボスであるクリアノートとの最終決戦においてはクリアがあまりに強力過ぎたということもあり、その能力を十分に発揮することはできなかった。

クリアが変身をして最終形態になった際、自分たちの力ではどう足掻いても勝つことができず、クリアを倒すための「答え」が存在しないという描写があった。その際、倒すことができないためとりあえず力が一番密集していそうな額を狙うという曖昧な答えしか出せなかったことから、自分の限界を超えることや自分の能力ではどうしても実現できない事象に対しての答えは出すことができないようである。

実際に、清麿よりも優れたアンサートーカーの使い手であるデュフォーも、彼を研究していた機関によって北極の地に置き去りにされた際、ここから生き延びる「答え」は存在しないという結論に至った。そちらは、ゼオンがタイミングよく現れたことによって九死に一生を得たが、デュフォーであっても限界はあるようである。

最終的には清麿にとっても想定外であった仲間の魔物たちの加勢によってクリアノートの打倒には成功するが、アンサートーカーの能力があまりに強力であるがために弱体化の調整があったという感は否めない。

しかし、弱体化が入ったとはいえアンサートーカーの能力が作中最強の能力であることは間違いないだろう。

アンサートーカーのss:ハーメルン

ここまで作中におけるアンサートーカーの能力について解説したが、数ある漫画の中でも最強クラスの能力であるため人気も高い。二次創作に使われることもしばしばあり、例えば創作小説の投稿サイトであるハーメルンにショートストーリーが投稿されているので興味があれば見てみてもいいだろう。リンクについても添付しておく。

アンサー・トーカー - ハーメルン

アンサートーカーは実在するのか

超能力や未来予知なども可能にするアンサートーカーの能力であるが、もし現実に存在するのであれば是非欲しいという声も多いだろう。

しかし、流石にそのような超能力のような力は存在しないと思われる。存在するとすれば、常人より遥かに頭の回転が早いため、瞬時に最適解を見いだせるという程度のものであろう。それでも十分すぎる能力とは言えるが、流石に未来予知などのような人間の限界を超えた力は使えないと思われる。

総括

アンサートーカーとは、漫画『金色のガッシュ』において高峰清麿が発現させた自分自身が頭の中で出した問に、瞬時に答えを出せるという能力である。戦闘においてはどうすれば攻撃を当てられるか、攻撃を避けられるかなどの答えを瞬時に出すことができるためチート級の能力として扱われた。

最終盤では倒す為の答えが存在しないほどの強力な敵の登場によってバランスが保たれたが、数ある漫画作品の中でも最強格の能力であることは間違いないだろう。

さすがに実在することはないと思われるが、もし現実に存在していた場合には超能力や未来予知とも言われるような能力であるため、欲しいという声も多いだろう。

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